院長BLOG

歯科矯正医はどのように作られるか15.05.20

歯科矯正医はどのように作られるか

こんにちは。市川市のアイアイ矯正歯科 院長の山下です。

歯科矯正医を標榜することは歯科医師であればだれでも出来ます。

歯科矯正も歯科医師国家試験にある関係で、最低限の勉強はしています。
しかし、ご存じのように、歯科矯正を始めた場合、大人の歯が生えそろっている場合で、歯を動かすことに約2年、動かし終わった後それらの歯が戻らないようにする保定の期間が最低2年、合計4年はかかります。それが、まだ子供の歯の残っている状態から始めた場合、あごの成長のコントロールをする時間が足されます。その結果歯を動かす期間が4年から6年位かかり、その後保定が約2年合計6~8年必要になります。学生の間に治療まで勉強することはできません。

それではどうするか?

一般的には、大学の歯科矯正学講座等や、矯正専門で開業しているところに残り勉強をします。
最初の半年から1年かけて、歯科矯正とはということを学生の時以上深く勉強します。
それと同時に、力をかけると歯が動く模型を使って、ガタガタの歯並びや、出っ歯、受け口などの症例を治療計画に沿って針金を曲げ模型に縛りその模型の歯が動く状態を観察します。それを繰り返し正しい歯並びにしてゆきます。

このように、いろいろな症例をこの模型で勉強をします。その後患者さんを配当していただき、まず検査を行い、その患者さんの治療計画を立てます。その計画は指導の先生に診てもらい口頭試問等を受けながら間違いのない計画を立てます。その計画を患者さんに説明をし、承諾を得たうえで治療が始まります。途中経過を指導の先生に診てもらいながら治療は進んでゆきます。
このように、最低4~5年勉強しないと一人前になりません。

このように歯科矯正医として一人前になるには時間がかかります。

ページTOPへ