院長ブログ

20.06.06

歯科矯正を始める時期

歯科矯正を始める時期

いつ歯科矯正を始めるべきか?
大人の歯の生えそろった時は、すぐ始めるべきです。その先は顎や歯に大きな変化はなく、むしろ、虫歯の危険が大きくなります。また、社会環境も大きくなるに従い、制約が大きくなると考えられます。
そこで、今回のテーマの(いつ歯科矯正を始めるべきか?)は子供の時代に焦点を当て、話を進めていきたいと思います。
第1に話してわかる年齢が必須条件になると思います。
あまりに年齢が低い場合取り外しの装置を入れないことや、正しく使用できないため十分な効果が得られないことが考えられます。また、固定式といって、歯に装置をセメントで、しっかりくっつけてしまう方法の場合、気になってしょっちゅう手で触ることが考えられます。その結果、その装置が変形してしまうことや、歯から外れてしまうことが考えられます。
少なくとも、5歳から6歳以上の年齢が望ましいのではないでしょうか。
第2に成長発育の問題です。
上顎の成長は、上顎が頭蓋骨に付随した骨であることを考えると、頭がい骨の成長が上顎骨に影響することがわかると思います。頭蓋骨には脳が入っています。三つ子の魂百までのように脳の成長は3歳くらいまでに約9割程度成長します。頭蓋骨は早期に成長することがわかります。そのため、上顎骨も早期に成長すると考えるべきです。
下顎骨は口を開けるときに動きます。これは、頭蓋骨と離れていることを示しています。
上顎骨とは異なる成長をします。下顎骨は、身長が伸びる状況と似た成長を示します。
上顎骨より遅く最後の成長が始まると考えてください。
これらの成長に合わせた、矯正治療が必要となります。
上記の表に示すように、赤実線が上顎の成長を表しています。
青実線が下顎の瀬尾長を表しています。
このように、上顎と下顎では、成長のパターンが異なることがわかると思います。


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第3に舌の問題です。
かみ合わせと舌はお互いに影響をしています。このように、かみ合わせに悪影響を及ぼす舌を、舌の悪習癖と呼んでいます。この改善も早期に行うことで、その後の歯の萌出に良い影響を及ぼすとともに、歯科矯正後の後戻りも少なくなります。

当院では、マウスピースのようなEFという装置を用いて上述の3つの問題を解決するべく使用していただいております。
頑張って使用していただいている患者さんは、ほとんど良くなっています。もちろんこれだけで矯正が終わるわけではありませんが、最終的により良く治すことができます。
ご心配のあるお子さんをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。


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