院長BLOG

低位舌24.04.19

低位舌
低位舌とは
低位舌(ていいぜつ)は、舌の位置が通常よりも下にある状態を指します。この状態では、舌が通常よりも下に位置し、舌と上顎の間に口を閉じたとき隙間ができています。
低位舌の原因
1.先天性の解剖学的な特徴:個々の人によって、口腔や顎の構造が異なります。口腔や顎の形状が特定の方法で形成される過程で、舌の位置が低くなる場合があります。
(舌小帯が短く舌が上に上がらない場合。)
2.神経や筋肉の問題:舌の運動を制御する神経や筋肉の問題が低位舌の原因となることがあります。例えば、舌の筋肉が正常に発達しない場合や、神経系の異常がある場合に起こります。
3.外傷や手術の影響:口腔や顎の外傷や手術によって、舌の位置が変わることがあります。これにより、舌が通常よりも低い位置に定着することがあります。
4.口呼吸 鼻の通りが悪く口呼吸になった場合

低位舌による問題
1.発音障害:舌の位置が低い場合、特定の音を正確に発音することが難しくなる場合があります。特に清音や濁音など、舌の位置が重要な音に影響を与える可能性があります。
2.嚥下障害:低位舌の場合、舌が正常な位置にないために嚥下の制御が難しくなることがあります。これにより、食事や飲み物を摂取する際に問題が生じる可能性があります。
3.呼吸障害:低位舌が気道を閉塞することがあり、特に睡眠中に問題を引き起こす可能性があります。睡眠時無呼吸症候群(SDB)のリスクが高まることがあります。
4.咬合:開咬により咬まなくなる場所が生じます。

 
低位舌改善の方法
1.言語療法:言語療法士や言語聴覚士が指導する言語療法は、舌の位置と動きを改善するのに役立ちます。舌の筋力やコントロールを向上させ、正しい発音パターンを習得することが目的です。
2.舌のエクササイズ:特定の舌のエクササイズやストレッチングを行うことで、舌の筋肉を強化し、舌の位置を正しい位置に戻すのに役立ちます。
3.口腔器具の使用:一部の場合、口腔器具や装置を使用することで、舌の位置や口腔の形状を改善し、低位舌を矯正することができます。
4.必要に応じた手術:重度の低位舌の場合、手術が必要な場合があります。手術によって口腔や顎の構造を修正し、舌の位置を正常な位置に戻すことができます。その際、舌のエクササイズを同時に行うことを勧めます。

咬合の改善
低位舌により引き起こされる不正咬合が生じた場合、不正咬合の改善を行わなければなりません。この改善がなされない場合、口の環境が変わらないのでいろいろな努力も無駄 になってしまいます。不正咬合の改善には歯科矯正が必要となります。


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