外科矯正とは?

外科矯正の対象者とは

口唇口蓋裂、顎変形症の症状をお持ちの方が外科矯正の対象となります。

  • 口唇口蓋裂とは

    くちびるの一部に裂け目が現れる状態

  • 顎変形症とは

    顎変形症とは、上顎(あご)または下顎(あご)の大きさ、位置が異常で顔の変形を伴っている状態

外科矯正の流れ

  • 1.手術約1か月前までに、外科初診を受けていただきます。そこの問診にて外科手術に対し問題がないかどうかを診断してもらう。
  • 2.同時に臨床検査を行います。
  • 3.約2週間後結果の説明を聞きます。全身麻酔の前準備をします。
  • 4.手術前日位に入院をします。
  • 5.手術になります。3~6時間程度かかります。
  • 6.状態が良ければ翌日か翌々日から流動食になります。
  • 7.1~2週間後に退院となります。

外科矯正の治療期間

術前矯正1~2年、手術、術後矯正1~1.5年です。その後保定となります。

外科矯正は健康保険が適応されます

矯正治療は、保険適応外(自費治療)ですが、外科矯正治療は保険が適応されます。
但し、保険が効く外科矯正治療を行うことができる医療機関である指定を受けている必要があります。

詳しくは、自立支援(育成厚生)医療機関をご覧ください。

外科矯正の費用

3割負担で歯科矯正が20~30万円、外科手術入院を含めて20万~30万円です。
歯科矯正は毎回支払います。外科は手術の際に払いますので、一度に大きな金額を支払うことになります。

外科矯正の失敗例

外科矯正は骨の位置を大きく変えるため、その位置に上下顎骨を取り巻く筋肉に大きな変化が生まれます。この変化に順応できない場合後戻りを生じます。もちろん、変化した筋肉のトレーニングが必要になります。骨は手術によって正しい位置にくっついていますが、歯は動きます。筋肉の働きにより歯に力がかかった場合歯は悪い方向に動きます。これが後戻りにつながり、悪くなります。

外科矯正のリスク

外科手術におけるリスクとしては、特に下顎神経へのリスクが考えられます。この手術の方法として、下顎神経への多少のダメージが考えられます。その結果下顔面のマヒを生じることがあります。しかしそのような場合も、徐々に範囲が狭くなってきます。

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