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院長ブログ
14.09.08
舌小帯短縮症
こんにちは。市川駅すぐの矯正専門歯科「アイアイ矯正歯科」の山下です。
今回は、舌の機能を阻害する因子として、舌小帯短縮症について説明します。
【舌小帯短縮症とは】
写真に見られるように、舌を上に挙げようとすると小帯に引っ張られ、舌の真中が窪み、ハートのような形になります。
【どのような障害が見られるでしょうか?】
1. 発音障害
かつ舌が悪くなる。タ行サ行あるいはLやRを含む発音がしにくい、など。
2. 摂食・嚥下障害
これは、食べ物を食べたり飲みこんだりすることが上手くできないことです。
舌によって、食べ物を集めたり振り分けたりがうまくできず、食事に時間がかかったり、固い食べ物を嫌いになり、よく噛まないで飲み込んだりするようになります。
3. 成長発育障害
本来、舌は上顎下顎の中に均等に当たるように存在します。
しかし、舌小帯が短い場合、舌が上に挙がりにくく、上顎に対する圧力が弱くなり上顎の成長に影響を与えることがあります。また、その舌が上顎の歯と下顎の歯の間に入っていると、その部分の歯が噛まず、空いた状態になります(開咬)。
【治療はどうするのか?】
舌小帯を伸ばす手術を行います。その上で、舌の正しい機能を獲得するためのトレーニングを行います。このトレーニングを行わない場合、舌は何年もかけて覚えた悪癖の修正ができず、手術自体が意味のないものになってしまいます。