院長BLOG

子供の歯科矯正18.01.29

子供の矯正
利点
子供の時代は成長をする時代です。体が大きくなります。当然上顎や下顎も成長します。その成長を矯正治療に利用することができます。歯肉も歯の移動についてくるので、歯肉が下がることもありません。歯科矯正中の歯の痛みは、大人に比べ格段に少ないです。大人はワイヤー交換後4~5日痛みが続くのに対し、子供は1~2日で痛みは収まります。歯が動いた後の筋肉の順応が早く、矯正後の後戻りが少ない。

欠点
本人の歯並びに対する意識が低く、協力性が得られにくい。上下額の成長が利用できる反面、その成長を予測することが困難です。そのため、利用できる成長量を治療にどの程度反映できるかがはっきりとわからない。永久歯になる年齢が平均12歳くらいのため、そこから永久歯列の排列に約2~3年かかるため、治療期間が長くなります。

乳歯列期(3~6歳)
乳歯列期のためその乳歯を直しても、永久歯に生え変わる際にまた悪くなる可能性があります。この時期に、改善できる悪習癖(顎の成長に悪い影響を及ぼす癖)は改善をすることが重要です。しかし、指しゃぶりのような精神発育にかかわるようなものは、5~6歳程度まで、様子を見る場合があります。

混合歯列期前期(6~9歳)
永久歯の前歯や6歳臼歯が生えてくる時期です。この時期に前歯の問題(受け口や出っ歯)や顎のゆがみ(非対称)などに対し、顎のより良い成長方向への誘導を促す。そのためのより良い場所への歯の萌出誘導を行うことができる時期です。

混合歯列期後期(9~12歳)
この時期は、側方の永久歯が生えてくる時期です。この側方の子供の歯はその下から生えてくる永久歯よりも大きいです。これを利用することで永久歯の生える隙間を作ることができます。また、上顎の成長が緩やかになり、下顎の第2次成長が始まる時期です。これは、下顎の成長の悪い上顎前突において、下顎の成長促進を期待することができます。

永久歯列期(12歳以降)
永久歯がほぼ萌出し、すぐに歯科矯正に取り掛かれる年齢です。矯正による痛みも少なく歯の動きも良く歯肉も歯によくついてきます。マルチブラケットで行うには最も良い時期です。

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