院長BLOG

歯科矯正とは18.04.26

歯科矯正とは
一般的に
ガタガタした歯並びをきれいにする。出っ歯を引っ込める。受け口を直す。など、前歯あるいは目に見える部分に限定した変化を示すことが多いです。つまり、見た目の変化を示した表現しています。普通の方は、口を開けさせて唇を引っ張り、奥歯のかみ合わせを見ることはほとんどないと考えられます。そのような状況で歯科矯正を語るとき、前述したようになることもやむおえないと思います。
見た目で気になったとき、専門家の矯正医に奥歯までしっかりと診てもらい、意見を求めることが重要だと思います。
歯並びが悪いと何に困る?
叢生 症状   歯がガタガタしている状態を叢生といいます。
   困ること 歯がガタガタしているため、重なったところに物がつまりやすくまた歯ブラシも届きにくく、虫歯になりやすいです。また歯肉       に対しては歯肉炎や歯周病になりやすくなります。
   矯正をしている途中に、ガタガタが良くなってくると、隠れていた虫歯や歯についた歯石が見えてくることがたびたび見られます。その際   一般歯科治療をしていただきます。
出っ歯 症状  上の前歯が前に傾いている状態(屋根のように)
        上の前歯が逆に内側に傾いて、下の前歯がほとんど見えない状態
(上顎が出ている)などの症状を言います。
    困ること 歯が前に出ている場合、口が閉じなくなります。口が閉じない場合、口の中は乾燥しやすくなります。口の中の粘膜は、乾燥        に弱いため、将来歯周病になります。
         また下の歯が見えない状態は、下の歯が上の歯の内側の粘膜と当たり、その慢性刺激も歯周病の原因になります。
受け口 症状  下の前歯が上の前歯の前に出ている状態
    困ること 前歯で噛みにくく舌が上顎に内側につかず下顎の中に納まっている。(低位舌になることが多い)
        このため、舌の動きが悪くなり、咀嚼嚥下という食べる機能が弱くなります。また、舌の上に上がる機能の低下に伴い、発音に       影響することがあります。下顎骨が出ている場合、三日月顔になり劣等感の一つになることがあります。
開咬  症状  一部、上の歯と下の歯が噛んでいなくて、隙間が見られる状態です。
        よく見かけるものとしては、噛んでといっても、口が開いているように見える状態です。これは、奥歯は噛んでいるにもかかわ       らず前歯が開いている状態です。
    困ること 噛んでいない歯があるため、噛む能率が悪くなります。そのため、食べる時間が長くなったり、よく噛まずに飲み込んでしま        うことです。
矯正治療の目的
1期治療 この時期は子供の歯が生えてから永久歯が生えるまでの期間です。
また顎の成長期でもあります。
この時期に行うこと 
   歯 歯に対して永久歯が生えてこられるようにスペースを確保あるいは作ることを行います。
   顎 顎に対して、上下の顎の不調和をできるだけよい関係にする。
2期治療 この時期は永久歯が萌出し終わっている状態です。12歳くらいから13歳以降の年齢になります。
     顎の大きな成長も減ってくる時期です。(まれに、この時期から下顎骨が大きくなることがあります)
この時期に行うこと
    上下の歯の正しい咬合を作ってゆきます。

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