院長ブログ

18.10.19

大人の歯科矯正

大人の歯科矯正(成人歯科矯正)

成人歯科矯正とは

 成人歯科矯正は成長発育が終了した患者さんの歯科矯正を指します。年齢で言うならば約18歳以上の人を指します。状態で言うならば、永久歯が12歳臼歯まで放出し咬合も安定し、身長の伸びもほぼ止まっている状態です。このような方に行う歯科矯正を成人歯科矯正といいます。

成人矯正の利点
 問題意識がはっきりしているため、歯科矯正に対する協力性が非常に高いです。
事前にネッと等にていろいろな情報をご存知のため、理解が早いです。
 成長発育を、治療計画を立てる際に考慮に入れる必要がない。

成人矯正の欠点
 かみ合わせが悪いため、虫歯のため治療を行っている歯がある可能性が高くなります。その処置も簡単な歯に詰め物をする程度から、歯の神経を取り根っこの治療を行い歯にかぶせ物をする治療まであります。そのかぶせ物は、歯の根っこの傾きを無視して作るためかぶせ物のやり直しが必要となります。
 歯周病により歯を支える骨が大きく下がってしまった場合、歯の移動量に制限が出てきます。また、歯科矯正前に歯周処置をしっかりと行う必要が出てきます。その際、矯正治療までに期間が必要になります。
悪いかみ合わせの原因が、舌などの筋機能にある場合、その筋機能の改善のためトレーニングが必要になります。この訓練は成人の場合よく理解をすることができその訓練も早くに行うことができるようになります。しかし、自分のものになるまでの努力が続かなくなることが多いです。
 悪いかみ合わせが長く続いているため、顎に負担をかけている可能性が高いです。ひどくなると、顎関節症になります。これもまた、顎関節症の治療が優先されます。約6か月から1年程度かかります。
 虫歯や歯周病で歯をなくしてしまった場合、その部分を歯を寄せてスペースをなくすか、スペースを保持して矯正後にかぶせ物でそのスペースをなくすかを考えなくてはなりません。理想的には歯を寄せられることが良いと思われますが、長期にわたり歯のない状態が続いていますと、その部分の骨がやせてきます。すると、骨の少ないところに歯を移動することが困難になってきます。

このように、成長がなくなった段階から、口腔内環境(虫歯、歯周病、顎関節、悪習癖など)は少しずつ悪くなってゆきます。成人歯科矯正は、治療を思い立った時が歯科矯正にとって最も良い環境となります。

思い立ったが吉日です。

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