院長ブログ

19.11.13

口呼吸と矯正2


口呼吸による障害 
 感染症 鼻には空気を吸い込む際にその空気をきれいにするフィルターの役目があります。その鼻を使わない口呼吸は、風邪、インフルエンザ、アレルギー反応などになりやすくなります。
睡眠障害 鼻がつまり口で呼吸をする場合、空気の通りもスムーズではなく眠りも浅くなります。これが続くことで睡眠障害を生じてしまいます。また、いびきをかくことも増えてきます。
 学習障害 この睡眠障害は、起きているときにイライラし落ち着きがなくなることがあります。そのため、何事にも身が入らず、学習にも影響が出ることがあります。
 睡眠時無呼吸障害 口呼吸は、舌を下顎の中に落ちてきます。それを長く繰り返している人は舌筋の力が弱くなり舌が喉の奥に落ちることを防げなくなる場合があります。これにより、気管をふさいでしまい呼吸ができなくなってしまいます。
顎の成長 口を常に開けている状態は、顎の成長期に大きく影響を及ぼします。口を開けている場合舌は息をするために下に下がります。舌の上顎への圧力がなくなり、上顎の成長を抑制してしまいます。また下顎に対して舌の圧力が強くなる場合、下顎の成長促進や上下顎の間に入り、開咬になる場合が考えられます。
 歯並び 顎の影響を及ぼすことにより、歯列にも影響が出ます。
 発音障害 口呼吸は舌を常に下にあるため、舌を上にあげる筋肉が弱くなります。そのため、舌を上にあげて発する言語がうまく発することが困難になります。
 嚥下障害 発音障害と同じように、舌の動きが不十分なため、物を食べる動作も不十分となり、よく噛んだ物を喉にうまく運べず、飲み込んでしまうことも起きてきます。
舌 低位舌 舌は本来、口を閉じたとき上顎の内側に全体的についています。それにより、舌は上顎下顎を内側から均等に押しています。しかし、この舌が上顎に着かず離れている場合、下顎の歯に強く当たることや、上下の歯と歯の間に入ってしまうことになります。口呼吸により生じる状態です。
以上のように口呼吸は成長にとって良くないことです。

口呼吸の原因
 鼻閉 鼻閉の原因には、1鼻中隔湾曲 鼻中隔の骨が左右どちらかに曲がることにより、鼻腔の狭くなる部位の呼吸が困難になる状態です。2下鼻甲介の肥大 アレルギーや代償性肥大により、鼻腔の粘膜が炎症を生じその結果鼻腔が閉鎖されてしまう状態です。このような原因により鼻腔が閉鎖され空気が通らず口で呼吸することになってしまいます。
 アデノイド これは、鼻の突き当りの鼻からのどに移行する場所にあります。リンパ組織にかたまりで、2~5歳くらいの頃が最も大きくなります。その後、徐々に小さくなっていきます。しかしこれが何らかの理由で小さくならない場合、鼻から入った空気が気管に入りにくくなってしまいます。その結果口呼吸になってしまいます。
 歯並び 前歯が前方に大きく傾いている場合、例えば極端な出っ歯や受け口のように、形態的に口唇を閉じることができず、常に口を開けその結果口呼吸をしてしまうことがあります。

歯科矯正で治療可能なものは?
原因のところで示した、前歯が前方に大きく傾いている場合、例えば極端な出っ歯や受け口のように、形態的に口唇を閉じることができない状態に対して、歯並びを変えることのできる歯科矯正は有効です。
前方傾斜している前歯を、内側にひっこめることにより、口唇を無理なく下げることができ口唇閉鎖につながります。
極端な受け口は、手術による下顎の後退が必要な場合があります。
また、歯科矯正とともに舌のトレーニングも必要になることがあります。

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