院長BLOG

23.01.16

歯科矯正と保険
現在、歯科矯正治療を保険治療できるものは多くありません。

1つは、顎変形症と言われているものです。これは、上下の顎の位置関係に問題があり、その結果かみ合わせがうまくいっていないものです。下顎骨が前方に出る反対咬合、上顎骨が成長してないための、反対咬合。上顎骨が前方に出る上顎前突、下顎骨が成長しない上顎前突。これらは、上下顎骨の前後的異常により引き起こされるものです。下顎骨が左右にずれたことによる、非対称。これは上下顎骨の左右にずれたことにより、引き起こされるものです。臼歯のみがかみ合い、前方部がかみ合わない開咬。これは、上下顎骨の垂直的な異常により起こるものです。
これらは、歯科矯正治療に加え、外科手術が必要となります。

2つめは、先天異常による不正咬合です。
特にわかりやすいものが、以下の3つです。
① 3歯以上の永久歯萌出不全に起因した咬合異常(萌出不全の場合必ず咬合異常となります)
② 6歯以上の先天性部分無歯症(親知らずは含まれません。又、必ず矯正後、一般歯科の診療が必要になります)
③ 唇顎口蓋裂

上記以外の症例は、まれな症候群のため出生時あるいはその後病院等で告げられるようなものです。
もしそのような状況で、不正咬合があるようでしたら、ご相談ください。

保険を使用しても、3割負担で歯科矯正が約20万円から30万円2~3年かけて支払うようになります。顎変形症の場合、手術費用は約25万円から35万円必要になります。

歯科矯正も保険でできたらという声もありますが、国の負担がとても大きくなることから、難しいようです。

ページTOPへ