院長ブログ

24.06.07

鼻閉と歯科矯正

鼻閉と歯科矯正
Q鼻閉と歯科矯正にどのような関係がありますか
• 口呼吸の促進: 鼻が詰まると、人々は口を使って呼吸する傾向があります。口呼吸は口蓋や顎の発育に影響を与える可能性があります。
• 上顎の発達の妨げ: 鼻が詰まると、鼻呼吸が難しくなり、顎が下がり、上顎が正しく発達しない可能性があります。これが繰り返し起こると、上顎が狭くなり、歯並びの問題や顎の形成に影響を与える可能性があります。
• 睡眠時無呼吸症候群(SDB): 長期間にわたる鼻づまりは、睡眠時無呼吸症候群(SDB)のリスクを高めることがあります。SDBは、睡眠中に一時的に呼吸が止まることがある状態で、これが発育や成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
• 顎関節症: 長期間の鼻づまりは、咀嚼に関する問題を引き起こす可能性があります。これにより、顎関節症や顎の位置の不安定性が引き起こされる可能性があります。
Q歯科矯正を行う際の鼻詰まりは、いつから治療するべきでしょうか歯科矯正を行う際に鼻詰まりがある場合、その時点で治療を検討することが重要です。なぜなら、鼻詰まりが矯正治療の進行や結果に影響を与える可能性があるからです。
1. 呼吸の問題: 鼻詰まりがあると、患者が口を使って呼吸する傾向が高まります。これは顎の発達に影響を与える可能性があります。口呼吸により上顎が狭くなり、歯並びや顎の位置に影響を与えることがあります。
2. 矯正装置の適合性: 鼻詰まりがあると、口呼吸が増えることで矯正装置の適合性に問題が生じる可能性があります。舌の位置が変化したりすることがあります。
3. 睡眠時無呼吸症候群(SDB)のリスク: 鼻詰まりがあると、睡眠時無呼吸症候群(SDB)のリスクが高まる可能性があります。SDBは睡眠中に一時的に呼吸が止まる状態で、これが発生すると矯正治療や成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
Q口呼吸による舌への影響
口呼吸による舌への影響は、口の周りの筋肉や口蓋裂の発達に影響を与え、不正咬合や顔の形成に関わる可能性があります。以下に、口呼吸が舌に与える主な影響をいくつか挙げてみましょう:
1. 舌の位置の変化: 口呼吸によって口が常に開いている状態が続くと、舌が下顎や歯の間に位置することがあります。これにより、舌が上あごに適切な位置にならず、正常な発育や咬合に影響を与える可能性があります。
2. 舌圧の低下: 口呼吸によって舌が正しい位置にならないと、上顎の成長が適切に促進されず、上顎が狭くなることがあります。これにより、舌圧の低下が生じ、顎の位置や歯並びに影響を与える可能性があります。
3. 舌の機能低下: 正常な呼吸には、舌や口蓋裂の筋肉の適切な機能が必要です。口呼吸によってこれらの筋肉が十分に活動しないと、舌の機能低下が生じる可能性があります。これにより、発音や嚥下、咀嚼などの機能に影響を与える可能性があります。

Q鼻詰まりによる口呼吸はどのような不正咬合を起こしますか
鼻詰まりによる口呼吸は、顎や歯の発達に影響を与える可能性があります。口呼吸は口蓋裂が広がり、舌の位置が変化することで、以下のような不正咬合を引き起こす可能性があります:
1. 開咬(オープンバイト): 口呼吸によって口が常に開いている状態が続くと、上下の歯が正常な位置に接触せず、開咬が生じる可能性があります。これは上顎と下顎の発育に影響を与え、正常な咬合を妨げることがあります。
2. 前突咬合(オーバージェット): 口呼吸によって舌が前方に押しやられ、下顎が後退することがあります。この結果、上顎前方にある歯が下顎歯の前面にかぶさり、前突咬合が生じる可能性があります。
3. 下顎前突(受け口)
口呼吸により舌が下顎のなかに下がり、下顎の歯を広げる力になります。その結果上顎の歯を押し広げる力が弱くなり、反対咬合になる可能性があります。。
4. 狭窄上顎(クラスII): 口呼吸によって上顎の成長が妨げられる場合、上顎が狭くなり、歯並びの問題やクラスII咬合(上顎前方位移)が生じる可能性があります。
これらの不正咬合は、口呼吸が持続的に続く場合に発生する可能性が高くなります。口呼吸による不正咬合を予防または修正するためには、鼻詰まりの原因を特定し、早めの治療や管理が重要です。これには耳鼻咽喉科医や歯科医の協力が必要となる場合があります。

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